随に

まにまに

冬の鎌倉 (二日目その2)

 

またもや鶴岡八幡宮を突っ切って、今度は線路の西側へ。

英勝寺を目指す。

下調べはしていないが、こちらも同じく友人のおすすめである。

拝観料を払って順路を進むと、入り口からは感じられないほど意外と見て回るところがあった。

狭い洞窟、切り立った崖、お堂に竹林、紅葉。

なるほどねえと椅子で休憩しつつ、次の道順の作戦を練る。

夫と散歩すると大抵、細くて人があまり通らない道を通りたがる。今回もそれだ。英勝寺を出て数分だけ線路沿いを歩いたが、途中から横道に入る。段々と舗装した道路がなくなる。登山道でもまだ道が整備されているだろう。ほぼ人が立ち入っていない草だらけの足元。しかも傾斜がキツい。ようやっと開けたところに出ると、そこは源氏山公園だ。

 

日曜日だがそこかしこにいる修学旅行生とすれ違いながら、切り通しなどを通らずにマイナーな小道を下っていく。

途中「こんなところにも民家が…」「ここの塀は素敵」「土地が高い」など好き勝手なことを言いながら、楽しく散策する。

 

英勝寺から休みなしで40分以上歩いただろうか。

北鎌倉駅近くのイタリアン、タケル・クィンディチへ。

こちらは予約必須のため、半月前くらいに電話をしたがもう14:10の回にしか空きがないという。やむなし、とそこに申し込み、お店に着くと予約の人で列ができていた。

薄暗くしてある黒を基調とした店内、さざめく話し声。注文をしてしばらくすると、7種の前菜が出てくる。これがどれを食べても美味で、じっくりと時間をかけていただいた。すでに気分はかなり満たされた。鎌倉野菜も、マッシュルームのスープも大変おいしかった。

そして夫はくたくたブロッコリーとアーモンドのパスタ、わたしはマルゲリータを頼んでシェアした。

パスタには柑橘類が入っていたようで、爽やかな酸味が感じられた。さらに粗く砕いたアーモンドの食感が楽しい。家にある食材でできそうなのに、同じ味の再現は難しそうだった。

マルゲリータも文句なしにおいしい。シンプルなメニューがおいしいと嬉しい。

夫はビールを頼んでほろ酔いだったので、デザートにミントのムースをいただいて、北鎌倉駅へ。

 

お腹も気持ちも満たされた帰路に着くことができた。

今回訪れた場所のほとんどは、友人のスターオブババア(https://twitter.com/star_of_bba?s=17)さんに教えてもらった。

彼女には感謝の念が尽きない。

鎌倉を訪れたいけど、どこに行ったらよいのか…と迷うことがあれば、ぜひ彼女に訊いてみてほしい。鎌倉コンシェルジュを名乗っても良いと思う。

 

追加。

ちなみに、一日目は約12,000歩、二日目は約18,000歩だった。

マイペースに(夫が合わせてくれて)歩けたので、苦しくならずによかった。

 

さらに追加。

タケルクィンディチさん。

あれだけ素晴らしい料理の数々、堪能させていただいたが、洗面所にハンドソープが無いのが大変残念…

ピザがメインメニューに入っているのに、石けんで手を洗えないというのは、抵抗がある。(テーブルにお手拭きはあるけれど、やはり手はきちんと石けんで洗いたい)

もしかして、置き忘れ?とも思ったが…

常時設置願います。