随に

まにまに

これまでのこと

付き合い始めたのが34歳の時で、話し合いの末、入籍・挙式・新婚旅行は翌年にと決めたので、自動的に高齢出産になることが決定した(日本産科婦人科学会の定義は、35歳以上の初産婦とのこと)。

 

結婚が決まったあと、年下の友だちとご飯を食べに行った時、何かの流れで「わたしは高齢出産になるから」と言ったら「またまた〜」「うそでしょー!」と言われたけど、本当なのです。出産までたどり着けるのかわからないけれど。

 

イムリミットが迫っているので妊活を優先すべきか?というのは、結婚が決まった時からわたしの頭の中にあって、夫にも伝えたけれど、結局は新婚旅行辺りまでは避妊をしようということになった。PMS月経前症候群)が辛かったため、下腹部痛のためにかかったクリニックの勧めで低容量ピルも服用した。

 

ようやく妊活解禁になってピルも止め、排卵日チェッカーも使ったが毎月律儀に生理は来た。

そこからは前回書いた通り、合わない婦人科通いをしてしんどくなり、37歳の誕生日を迎えてすぐに、別の不妊専門の医療機関を受診する運びとなった。

 

もっと早く夫と付き合えていたら、もっと早く妊活を始めていれば、結婚式も新婚旅行よりも妊活を優先すべきだったのでは、と何度思ったか知れない。

しかし、夫とわたしはあのタイミングでしか再会できなかったのだし、結婚式も新婚旅行もやってよかったと思っている。

あれもこれも手に入れるのは簡単ではないのだ。

毎朝、夫よりも早く眼が覚めると、夫が隣にいるか確認してしまう。すやすやと眠る姿を見ると安心する。目の前の夫が生きていてくれるだけで、あたたかい体温を持っているだけで尊いと心から思う。

夫と家族でいられるだけで十二分にしあわせなのだけれど、二人で子どもを育てて、もっとたくさんのことを共有できたらなおよいなと思っている。