随に

まにまに

再開

 

「むりむりむりむりッ」

と長めの音を立てて大の方を排泄していたんですが、いつの頃からか、あまり派手な音を立てずにおむつが重たくなっている今日この頃。

 

受精が成功した時から、どのようにこの事態をまとめて文章にしようかと何度も何度も考えていたけれど、結局書くことが多過ぎて手がつけられなくなりました。(やるなら時系列で、間違いなく、と性格が出てしまった)

 

思いついた時に1トピックであまり長くない文章を上げていくスタイルが現況にも適しているかなと思い当たった次第です。

春のひとり散歩 〜豪徳寺・経堂〜

 

雨や曇りの日が続いた後の、朝からすっきりした晴天。

最近は出かけても近所に10〜15分程度でなまった身体には堪えるかもしれないが、ちょっとお出かけしてみようという気持ちを押してくれる空だった。

 

何となく、パン屋さんのパンが食べたいな。行くなら、あのちょっと有名なところ。行ったことないけど。少し遠いけど、他に予定があるわけでもなし。と、ぼんやりとパン屋へ行くことを中心に据えて、近所を散歩した後、間に合うバスへと歩き出した。詳しい行き先は、バスに乗ってから調べよう。ふだんではありえない行動パターンだが、春の陽気に誘われて、いつもなら下調べキッチリしてから行くところを、ゆるりと出かけたのだった。

 

インスタグラムで良さそうなお店があるとグーグルマップに印を付けていたので、気になっていたパン屋の近くに何かないかなと探す。

ホットケーキのお店、フィンランドおやつのお店、そして春といえば道明寺の桜餅、和菓子のお店も見つけた。

かなりの渋滞で、定刻のきっちり倍の時間をかけてバスが駅に到着したけれど、今日は時間に縛られていないから、ひとつも焦りはしなかった。珍しいことだ。

 

電車を乗り継いで、豪徳寺駅へ。

乗り継ぎ乗降ではなく、意思を持って東京都内の駅で降りるのはいつぶりだろう。

夫と暮らし始めた頃は、お互いの通勤事情から一応東京の中で暮らしていたけれど、もうこの首都で暮らすこともあるまいなと思う。そもそも、東京に住みたいと思ったことは一度もなかった。東京は通過点でしかなく、とどまるには相性がよくないみたいだ。

 

豪徳寺には、主たる目的のパン屋さん、『Uneclef』(ユヌクレ)へ。

インスタグラムでよく投稿されているのを何年か見てきたので気になっていた。

駅からはほぼ一本道で、看板も店構えも質素な雰囲気だったので、人が並んでいなかったら通り過ぎてしまっていたかもしれない。

こじんまりとした店内は、それでも半分ほどをイートインスペースとしていて、満席のようだった。

購入のみの場合も外の列に並び、最大二人が店内でパンを選べる、という具合。

頃合いを見て、店員さんが都度ドアを開けて「お入りください」とやってくれるので、これは結構たいへんそうだなと思う。

列で並ぶ間、壁が全てガラスだったので店内のパンが見えていたから、どれにしようかというのはだいたい検討がつけられてよかった。

買ったもの。

・塩とチョコのスコーン(好みのかたち)

・カレーパン(揚げてない)

・豆(チリコンカン?)とソーセージのパン

・柚子とマカダミアナッツのパン(おいし〜)

・レモンケーキ(包み紙がかわいい)

 

ほくほくと店を出ると、タバコを吸いながらタラタラ歩いている若者たちが5〜6人いたので、サッと横道に逸れてみた。

来たのとは違う、細い道で、裏道のようだったが暗くもなく、機転をきかせていい方へ向かえた。

方角的に豪徳寺の駅に出るかな?と思ったら、世田谷線という南北に走る電車の山下という駅に出た。踏切が鳴っている。思いつきで、パッと山下駅に入ってみた。すでに奥のホームへ行くための踏切が降りているが上下線どちらに乗ればいいのかわからず、簡単な路線図を見て調べる。たまたま、踏切手前のホームが行きたい方面だった。ラッキー。

しかし、小田急線のような改札が無く、戸惑う。

北鎌倉駅のような入退場のICカードをタッチする機械も無い。

狭いホームには、人々が並んでいるようだったので、それに倣う。

電車がホームに入ってくると、「入り口」から乗車して、その時にICカードを車内でタッチする仕組みだった。バスみたいだ。

次の「宮の坂」という駅で降りる。ここでもICカードのタッチは無し。心許ない。今度電車に乗るときにエラーが出たらどうしよう、と考えてしまう小心者だ。(出なかった)

 

事前に地図とにらめっこしていたお陰で世田谷線という路線があって、目的地に向かうには好都合だったことを知っていたし、ちょうど来た電車に運よく乗れて、方角も合っていた。今日は"憑いてる"かもしれない。

普段だったら、たった一駅分、歩くところなのだが、行きは電車で帰りは歩きも悪くない。あんまり歩くとお腹も張るし。今後乗る機会があるのかもわからない、二両編成のローカル線に乗るのも面白かった。

三軒茶屋行き」という表示を見て思い出したけど、10年以上前に一度だけ利用したことがある気がしてきた。その時も、一人でカフェやパン屋巡りをしていたっけな。

 

宮の坂駅で下車し、駅に隣接する区民センターのような場所でトイレを借りる。建物の入り口で受付の方が誰かと話し中だったので会釈して入った。出る時もなんとなく、ありがとうございましたと言ったら「お気をつけて」と返してくれた。なんだか、いい街だな。

目的地の和菓子屋さんへ直行するつもりだったけれど、駅のすぐ近くにわりと広めの神社をみつけて入ってみた。世田谷八幡宮

手を清め、拝殿前に進んで財布の中身を見ると、見事に5円玉が1枚のみ。

他に人もいなかったので、ゆっくりと拝んで鳥居をくぐった。

神社に入るときにも気になっていた、駅前交差点のたこ焼き屋。一度は通り過ぎたものの、「京風たこ焼き」ということばに惹かれて引き返す。

マヨネーズは?かける?寄せとく?と訊かれて寄せてもらった。6個入りを買って、歩を進めながらぱくり。熱々のとろとろでおいしい。おいしさに夢中で気づかなかったが、この時口の中をやけどしていた。

 

しばらく歩くと、お目当ての和菓子屋さん『まほろ堂 蒼月』。

お昼の時間帯だったからか、先客はおらず、ゆっくりと品定めできた。

買ったもの。

・道明寺

・桜餅

・桜の花弁が載った薯蕷饅頭

まねきねこどら(どら焼き)

 

春といえば、道明寺。

しかし、スーパーの大量生産品で季節の一品を済ませてしまっていいのか?否、と思っていたところだったのだ。

せっかく東京まで足を伸ばしたので、おいしそうな和菓子屋さんで、という目論見は大正解。

「こし餡を手づくりしている和菓子屋さんは、尊い…」という思いを噛み締めながら、帰宅後に道明寺と桜餅を半分ずついただいた。

あとでネットを見ると、ショーケースの上に載っていた青豆大福が目玉商品だったようだ。もし再訪する日があれば、いつか。

 

まほろ堂さんを後にして、再び豪徳寺駅方面へ。

線路沿いの細い道にお店がひしめき合っている。途中のコーヒー店で挽いた豆を買い求めたかったが、こだわりの店頭販売をしている雰囲気に気後れして一度は戻ったものの断念。

いつもよりゆっくりのペースで歩いていると、見覚えのあるショーケース。

そうだ、フィンランドのおやつも買おうと思っていたのだ。

『フィーカファブリケン』は最近オープンしたフィンランドのおやつのお店。

少し前に『かもめ食堂』を観たのと、ツイッターで「フィーカ」というフィンランドのコーヒータイムの習慣を知って、よき哉、とシナモンロールをひとつ購入。

帰ってから温めていただいたところ、想像していたよりも甘さは控えめ。昔流行ったシナボンが甘すぎたのか。

自分で作ってみたくもあるのだが、時間はあれど、生地を捏ねる力が入らないので、パンは買うことにしたのだ。パンは、捏ねてる時が一番楽しいので。

 

豪徳寺駅を過ぎて西へ。

ユリの木通りをまっすぐに経堂方面へ。

おしゃれな名前が付いていること、と地図を見ていて思ったが、この通りは車道とは別に植樹された歩道が整備されていて感激した。

こういうところが住みよい街といわれる所以なんだろうなあ。

調べたところ、ユヌクレさんから脇道に入った素敵な裏道と思っていた道も、線路を挟んでユリの木通りとほぼ繋がる形になっていた。こちらは北沢川緑道という名前が付いていた。道理で整備されていたわけだ。

 

宮の坂駅から豪徳寺駅を過ぎて、経堂駅まで歩いてきてしまった。

途中でつらくなったらひと駅だけど電車に乗ろう、と思っていたけれど、魅力的な道につられてすいすいと、しかしゆっくりと歩いてこられた。

ここで遅いお昼を、とホットケーキのお店『つるばみ舎』を探す。

マンションの一階にあるらしく、そのマンションをぐるりと一周してようやく見つけた。来る途中にネットで外観の写真を見ておいてよかった。下調べはやはり大事…。

店内はだいぶ客席が埋まっていたが、おひとりさまなのですぐに通された。

事前にメニューを調べて、ベーシックなホットケーキ1枚とフルーツサンドを頼もうと思っていたのだが、まさかのフルーツサンド完売…(気づかなかったが個数限定品らしい)

立て直すのに時間がかかり、ホットケーキ2枚にマッシュポテト(ピクルス付き)とあまおうのアイスクリーム、ホットミルクを頼んだ。

ホットケーキは王道というか、家で焼くような安心できる食感。

マッシュポテトはなめらかで、ミニトマトのピクルスの酸味がおもしろかった。

あまおうのアイスクリームはホットケーキと一緒に出されたので、最後にデザートとして食べようとしたら溶けてしまうかなと思ったけど、心配ご無用だった。さっぱりとしていて、美味。

店内には学生らしき人の割合が高かった。平日の昼間だもんね。

20年前に一度だけ訪れた経堂。東京農業大学の見学に来たことがあったのだ。あの頃工事中だった駅舎はすっかり近代的になり、ショッピングモールまでできていた。

夫へのお土産にといくつかのお店を見て回り、駅に向かって歩きながら冷たい風にジッパーを上げようとしたが腹が出すぎて上がらずにいたところに「美容液の試供品はいかがですか〜」と声をかけられたが、ジッパーが閉まらないわたしに気づき、「あ、大変なところすみません」と謝られてしまった。

この辺は人当たりのよい人が多いなあと思ったが、妊婦だからそう対応してくれている可能性もある。

都心に行くほど人が多くて危険な目にあう確率も上がるので少し心配していたが、何事もなく家路につくことができてほっとした。

もう、ひとりでこんな風に自由に動き回れることは滅多になくなるだろう(出かけたところで、家に残した家族のことが気になってたまらなくなるはずだ)。だからといって、今のうちにひとりであちこち行くぞ!とは思えなかった。

出かけるのなら夫と一緒に行きたいし、美味しいものはふたりで食べたい。今日買ってきたおいしいパンや和菓子も、夫用に半分ずつ残しておいてある。

家にひとりでいてふと思い出すのは、夫と出かけたり旅行したりしたことで、行ってよかった、しあわせだなあとしみじみ感じ入る。

この一日だけの冒険も、これから生きていく糧になるのだ。

 

f:id:musiq8:20190308202103j:image

 

 

数字

 

わたしは、数字に縛られやすい。

 

数字に限ったことではなく、固定観念や先入観を持ちやすかったりもするんだけど、今回は数字に焦点を当ててみる。

 

高校生の頃から減量を意識し出し、昼の弁当も自作だった(思い返すと、ほぼ冷凍食品だけど、野菜は必ず入れていた)。

20代の頃、減量に「目覚め」、出勤時は1じかんほど電車に揺られた後に1時間近く歩き、退勤後も軽い夕食を摂ってから1時間ほど夜道を歩き回っていた。

毎日、会社のPCで体重の推移をグラフにしては眺めるのが楽しみだった。

おかげで制服も緩くなり、学生時代の人生最大体重を約10kgほど下回ったこともある。

しかし、人生初の失恋により摂食障害となり、体重のことはよくわからなくなった。

 

今は、体重と血糖値の管理を課せられている。

毎日体重計に乗っては一喜一憂し、1日4回の血糖値測定でも同様だ。

先週末、栄養バランスを考慮してほぼ自炊していたのに連続で血糖値が基準値をオーバーし、この数ヶ月の努力が脆くも崩れ去ったような気がして、一気にやる気を失い、脱力した。

血糖値がOKでも体重でNGが出たりと、あっちもこっちも気を遣い続けて、緊張の糸が切れた。

 

数字にとらわれすぎて、ストレスになってしまうたちなのだ。

 

「もっと気楽にいきなよ」「気にしないで」というアドバイスが聞こえてきそうだ。

アドバイスは特に必要としておりませんので、お気遣いなきよう。

 

自分のこの、困った性格を、すこしでも緩和していけたらいいよなあと思っている。

 

 

 

ブログって、別に役に立つこととか、大きなお題がなくても書いてよかったんだということに気づいたので、気が向いたら書くことにしたい。

冬の鎌倉 (二日目その2)

 

またもや鶴岡八幡宮を突っ切って、今度は線路の西側へ。

英勝寺を目指す。

下調べはしていないが、こちらも同じく友人のおすすめである。

拝観料を払って順路を進むと、入り口からは感じられないほど意外と見て回るところがあった。

狭い洞窟、切り立った崖、お堂に竹林、紅葉。

なるほどねえと椅子で休憩しつつ、次の道順の作戦を練る。

夫と散歩すると大抵、細くて人があまり通らない道を通りたがる。今回もそれだ。英勝寺を出て数分だけ線路沿いを歩いたが、途中から横道に入る。段々と舗装した道路がなくなる。登山道でもまだ道が整備されているだろう。ほぼ人が立ち入っていない草だらけの足元。しかも傾斜がキツい。ようやっと開けたところに出ると、そこは源氏山公園だ。

 

日曜日だがそこかしこにいる修学旅行生とすれ違いながら、切り通しなどを通らずにマイナーな小道を下っていく。

途中「こんなところにも民家が…」「ここの塀は素敵」「土地が高い」など好き勝手なことを言いながら、楽しく散策する。

 

英勝寺から休みなしで40分以上歩いただろうか。

北鎌倉駅近くのイタリアン、タケル・クィンディチへ。

こちらは予約必須のため、半月前くらいに電話をしたがもう14:10の回にしか空きがないという。やむなし、とそこに申し込み、お店に着くと予約の人で列ができていた。

薄暗くしてある黒を基調とした店内、さざめく話し声。注文をしてしばらくすると、7種の前菜が出てくる。これがどれを食べても美味で、じっくりと時間をかけていただいた。すでに気分はかなり満たされた。鎌倉野菜も、マッシュルームのスープも大変おいしかった。

そして夫はくたくたブロッコリーとアーモンドのパスタ、わたしはマルゲリータを頼んでシェアした。

パスタには柑橘類が入っていたようで、爽やかな酸味が感じられた。さらに粗く砕いたアーモンドの食感が楽しい。家にある食材でできそうなのに、同じ味の再現は難しそうだった。

マルゲリータも文句なしにおいしい。シンプルなメニューがおいしいと嬉しい。

夫はビールを頼んでほろ酔いだったので、デザートにミントのムースをいただいて、北鎌倉駅へ。

 

お腹も気持ちも満たされた帰路に着くことができた。

今回訪れた場所のほとんどは、友人のスターオブババア(https://twitter.com/star_of_bba?s=17)さんに教えてもらった。

彼女には感謝の念が尽きない。

鎌倉を訪れたいけど、どこに行ったらよいのか…と迷うことがあれば、ぜひ彼女に訊いてみてほしい。鎌倉コンシェルジュを名乗っても良いと思う。

 

追加。

ちなみに、一日目は約12,000歩、二日目は約18,000歩だった。

マイペースに(夫が合わせてくれて)歩けたので、苦しくならずによかった。

 

さらに追加。

タケルクィンディチさん。

あれだけ素晴らしい料理の数々、堪能させていただいたが、洗面所にハンドソープが無いのが大変残念…

ピザがメインメニューに入っているのに、石けんで手を洗えないというのは、抵抗がある。(テーブルにお手拭きはあるけれど、やはり手はきちんと石けんで洗いたい)

もしかして、置き忘れ?とも思ったが…

常時設置願います。

 

冬の鎌倉 (二日目その1)

 

鎌倉駅西口を出てすぐのところにある台湾のお粥専門店・叙序圓(じょじょまる)。

ここは6:30〜9:00までの朝時間しか営業していない。

しかも、7〜8時台になると混み合うらしいので、朝一を狙った。狙うためには、近場に泊まる必要があったのだ。

ところが、最近あほあほになっているわたしは、6:00開店と勘違いして夫を叩き起こし、走って江ノ電に乗って6:10前にお店の前に立っていた。

まだ薄暗い駅前、のれんの掛かっていないお店の中では開店準備をしている。

仕方なくその辺りを少し歩き、「開店前に並ばれたらやばい」という夫の言に従い、店の前にあるベンチで待機した。

寒いのと朝が苦手な夫を無理矢理(間違った)早い時間に連れ出してしまい、申し訳なくて縮こまる。

ようやく開店し、温かいお茶をいただいてホッとひと息。(このお店のために作られたという湯呑みは、ころんとしていてとても愛らしい。おいしい烏龍茶も、来年に店頭やネットで販売するそうだ)

夫は、バクテーと肉きのこ粥のセット、わたしはちまきとさつまいも粥のセット。

セットには自由に選べる小鉢が3つ。

夫は肉味噌、よだれ鶏、メンマのようなものを、わたしは卵焼き、干し豆腐の燻製、干し豆腐のサラダ?を。干し豆腐が好きなのだ。

バクテーはネットで見かけておいしそうだと思っていたのだが、「滋味…」としみじみつぶやきたくなるような優しい味がした。肉はほろほろ。漢方と塩+にんにくのみの味付けだそうなのだが、奥行きのある、沁み渡るおいしさだった。

ちまきもお粥も小鉢も、それぞれに違う味付けで、ちょこちょこと夫の小鉢もつつきつつ、大好きな三角食べをして大満足で宿に戻った。

 

朝風呂の後は休憩をしてチェックアウト。

徒歩で鎌倉駅の東側にある段葛へと向かう。

お目当ては、コンフィチュール・ロミユニ 。

ジャムの専門店だが、焼き菓子や紅茶、店頭では焼きたてのクレープもいただける。

半分こする?と提案したが、一日5回の分食をしているわたしに付き合ってもらって、夫はシュガーバター、わたしは季節限定のりんごとキャラメルのクレープに。

生地が厚めでモチモチしており、好みの食感。飲み物もおいしくて、ご満悦。

かわいいお菓子を迷いながら買って、八幡宮方面へ。

 

雪ノ下店に行列ができていたが、段葛を挟んだ向かいの鎌倉紅谷本店の方は並ばずにクルミっ子を買うことができた。

本店は最近リニューアルして二階にカフェもできていたが、今回はクレープを食べた直後なのでメニューだけ見て店を出た。

 

鶴岡八幡宮を通り抜けようとしたが、夫が初めて来たというのでせっかくだからお参り。

八幡宮の東へ向かい、ショコラテ・ロミユニ へ。

こちらは冬季しか空いていない店舗で、チョコレート専門店だ。

またしてもかわいらしいお菓子の数々に、汗をかきながら迷うわたし。チョコレートの試食(1個200円ほどするのに、丸々1個…!)もいただき、どっさりと買い物をして、またてくてくと歩き出す。

 

冬の鎌倉 (一日目)

 

宿が取れたので、鎌倉へ小旅行することにした。

今のうちに出掛けておきたいというのがひとつと、友人がおすすめしていたお粥屋さんに行ってみたかったのがもうひとつ。

 

今回は電車の旅にした。いかんせん渋滞のメッカである。駐車場を見つけるのも大変だしお金もかかる。運動するよう言われているので、歩くのにはちょうどよかろうというわけだ。

 

11:30に予約したgarden houseへ。

鎌倉駅から徒歩5分も歩かない。入り口がその名の通り「庭」といった感じで、大仰な看板もないため、初めて来た時は「ほんとにここかな?!」と思ったほど。

夫はこの庭を気に入って写真を撮っていた。

テラス席でも寒くないという口コミを見たので、今回はテラスを予約した。(暖房もついていて、暑いくらいだった)

夫は本日のハンバーガー、わたしは穴子ベシャメルソースのパイ、そして前菜3種盛りを。

わたしは血糖値を測っているので、シェアしつつ半分以上夫に食べてもらった。が、この二週間で最大の血糖値を叩き出した…この後、病院に行くまで憂うつな気分を生み出したオシャレ料理だったが、美味しくいただいた。

 

13:00からは、夫の希望で溶接体験へ。

garden houseからは徒歩10分程度の場所にあるフェニーズというところ。

1時間半ほどかけて、表札が完成した。わたしはワンポイントの犬の下絵を描いたただけで、写真撮影したり血糖値を測ったりしていた。

 

喉も渇いたということで江ノ電和田塚駅方面へ。

無心庵という甘味処で、夫はあんみつ、わたしは田舎御膳というこしあんのお汁粉をいただく。割と暖かい日だったので、もっと寒かったら格別においしかっただろうと思いつつ、添えられたきゃらぶきが滅法美味でぱくぱくと食べてしまった。

たまたま待ち時間なく通してもらえたけど、人気店なので後から来た人は待っていたりもしたが、どの食事もすぐに供されるので回転は早かった。

 

一度宿にチェックインしてから、歩いて長谷寺へ。

もうこの頃には日が暮れそうになっていたため、拝観料を払って中に入ったらいくらもしないうちにライトアップの点灯が始まった。

冬季限定で拝観時間を延長しているため、たくさんの人が訪れ、その多くはカメラをパシャパシャ。警備員さんも出動して混乱のないようにつとめていた。

 

帰りがけ、行きたかった手紙舎の鎌倉店へ。

閉店間際にも関わらず、笑顔で対応していただいた。admiさんのマスキングテープを購入。

 

宿に戻って夕食をとり、早めに就寝。

明朝はいよいよ、お粥なのだ。

栗の話

実家に帰ったら、父がわたしのために、大好きな栗を茹でてくれた。

 

ほくほくパサパサしたものが好物で、芋・栗・かぼちゃとはよく言ったものだと思う。

茹でたての栗は、うまい。

香り、あたたかさ、ほどよく水分を含んだ薄黄色の実。

いくらでも食べたくなるが、大人になったわたしは知っている。

これを食べ過ぎると、おなかの調子がおかしくなってしまうのだ。

自制心を働かせ、4〜5個にとどめる。

残った10数個の栗を帰りに持たせてくれたので、早速毎日ちびちびと食べることにした。

 

月曜日。

冷蔵庫で冷やしておいた茹で栗を、半分に切ってスプーンですくって食べる。すくうというと上品だが、正直なところ「ほじる」というのが正しいだろう。

冷えていてもおいしい。栗よ、ありがとう。

 

火曜日。

今日もスプーンで栗をいただく。

食べ終わる頃になって、会社の人が「茹で栗をトースターで焼くと、おいしい焼き栗になる」といっていたことを思い出す。それだ。魅惑の焼き栗。楽しみがひとつ増える。

 

水曜日。

いよいよ焼き栗の時間がやって参りました。

詳しい作り方は知らない。我が家にトースターは無い。

とにかく、茹で栗を焼けばいいらしいので、アルミホイルを敷いたグリルに茹で栗を置いて、火をつけた。

6〜7分したところで飽きてきたのでアルミホイルごと取り出し、食べやすいよう切るために包丁を入れた。途端に、熱々の栗が爆(は)ぜた。栗、爆発。それは大袈裟だけど、粉々になった栗の実の破片が、切れ目を入れた方向に飛び散った。驚きの声が口を突いて出た。栗って、ほんとに爆ぜるんだ。(何かの昔ばなしで、栗が焚き火?の中で爆ぜる描写があったように思う)

5個ほど焼いてみたのだが、小爆発を起こしたのは2個くらいだった。

栗の中身が飛び散る程度で、硬い皮の塊が飛んでこなくてよかった。めがねにもしっかりと栗の破片が貼りついていた。

無事だった栗を食べてみると、たいへん美味である。これは明日の、最後の栗も楽しみだ。

 

木曜日。

昨日の出来事から学習し、ほぼ真っ二つに割るように包丁を入れてからグリルに投入する。

これなら爆ぜまい。

香ばしいにおいに浮かれながら、夕飯の支度を同時進行した。のがいけなかった。

夕飯づくりに時間がかかり、いい頃合いに焼けた栗たちは、グリルの中で放置されてしまったのだ。

さあさあ食べましょう、とまだやや熱を持った焼き栗にスプーンを差し込もうとするが、グリルの余熱で水分を奪われた栗は、あわれ、かちこちになってしまっていた。

それでも執念で固くなった実をほじり出し、供養のような気持ちも込めて、いただいた。

栗、一番おいしいタイミングで食べられなくて、ごめんなさい。

 

そういうわけで、「栗は熱いうちに食え」。

みなさんも、良い栗ライフを。