随に

まにまに

冬の鎌倉 (二日目その1)

 

鎌倉駅西口を出てすぐのところにある台湾のお粥専門店・叙序圓(じょじょまる)。

ここは6:30〜9:00までの朝時間しか営業していない。

しかも、7〜8時台になると混み合うらしいので、朝一を狙った。狙うためには、近場に泊まる必要があったのだ。

ところが、最近あほあほになっているわたしは、6:00開店と勘違いして夫を叩き起こし、走って江ノ電に乗って6:10前にお店の前に立っていた。

まだ薄暗い駅前、のれんの掛かっていないお店の中では開店準備をしている。

仕方なくその辺りを少し歩き、「開店前に並ばれたらやばい」という夫の言に従い、店の前にあるベンチで待機した。

寒いのと朝が苦手な夫を無理矢理(間違った)早い時間に連れ出してしまい、申し訳なくて縮こまる。

ようやく開店し、温かいお茶をいただいてホッとひと息。(このお店のために作られたという湯呑みは、ころんとしていてとても愛らしい。おいしい烏龍茶も、来年に店頭やネットで販売するそうだ)

夫は、バクテーと肉きのこ粥のセット、わたしはちまきとさつまいも粥のセット。

セットには自由に選べる小鉢が3つ。

夫は肉味噌、よだれ鶏、メンマのようなものを、わたしは卵焼き、干し豆腐の燻製、干し豆腐のサラダ?を。干し豆腐が好きなのだ。

バクテーはネットで見かけておいしそうだと思っていたのだが、「滋味…」としみじみつぶやきたくなるような優しい味がした。肉はほろほろ。漢方と塩+にんにくのみの味付けだそうなのだが、奥行きのある、沁み渡るおいしさだった。

ちまきもお粥も小鉢も、それぞれに違う味付けで、ちょこちょこと夫の小鉢もつつきつつ、大好きな三角食べをして大満足で宿に戻った。

 

朝風呂の後は休憩をしてチェックアウト。

徒歩で鎌倉駅の東側にある段葛へと向かう。

お目当ては、コンフィチュール・ロミユニ 。

ジャムの専門店だが、焼き菓子や紅茶、店頭では焼きたてのクレープもいただける。

半分こする?と提案したが、一日5回の分食をしているわたしに付き合ってもらって、夫はシュガーバター、わたしは季節限定のりんごとキャラメルのクレープに。

生地が厚めでモチモチしており、好みの食感。飲み物もおいしくて、ご満悦。

かわいいお菓子を迷いながら買って、八幡宮方面へ。

 

雪ノ下店に行列ができていたが、段葛を挟んだ向かいの鎌倉紅谷本店の方は並ばずにクルミっ子を買うことができた。

本店は最近リニューアルして二階にカフェもできていたが、今回はクレープを食べた直後なのでメニューだけ見て店を出た。

 

鶴岡八幡宮を通り抜けようとしたが、夫が初めて来たというのでせっかくだからお参り。

八幡宮の東へ向かい、ショコラテ・ロミユニ へ。

こちらは冬季しか空いていない店舗で、チョコレート専門店だ。

またしてもかわいらしいお菓子の数々に、汗をかきながら迷うわたし。チョコレートの試食(1個200円ほどするのに、丸々1個…!)もいただき、どっさりと買い物をして、またてくてくと歩き出す。